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予防接種はしてよい?
年齢に応じて行うべきワクチンが決められています。時期をのがすと受けられなくなるものもあるため、計画的に接種する必要があります。
抗がん剤治療を行うと、免疫がうまく働かない状態になるため、予防接種をしても抗体ができない可能性があります。そのため、通常は抗がん剤終了後3~6か月の間の予防接種は勧められません。抗がん剤の強さや、免疫の回復状態の個人差もあるため、小児がんの担当医師に確認してください。
局所治療は全身麻酔下に行います。予防接種を行うと、発熱などの副反応を生じることがあります。発熱すると、感染性疾患が否定できないため治療(麻酔)を安全に行うことができないと判断され、治療延期につながります。全身麻酔後は麻酔の影響で免疫抑制の状態となるため、一定期間は予防接種を避けたほうが良いです。
予防接種を避ける期間については、統一した基準はなく、施設ごとに異なっているため、担当の医師に確認してください。ある総説では、予防接種後の全身麻酔を延期する基準として、生ワクチンは4週間(最短3週間)、不活化ワクチンは2週間(最短2日)、全身麻酔後の予防接種延期期間については小手術は2週間、侵襲の大きい手術は4週間と記載されています。国立がん研究センターでは、全身麻酔を行う前2週間(不活化ワクチン)もしくは3週間(生ワクチン)、また全身麻酔後1週間はワクチンを接種しないように指導しています。
シナジスなどの抗体製剤はワクチンとは異なるため、禁止期間が短い、あるいは制限のない場合があります、担当医師に確認してください。
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